奥村遊戯の破産申請〜パチンコ・スロットメーカーの行方〜

とてもタイムリーな話です。

2015年4月14日、業界人のtwitterなどから「メーカーが破産したっぽい」という情報が得られました。
老舗パチンコメーカー「奥村遊戯」が自己破産を申請しました。
私自身も驚きましたが、業界は更に大きな騒ぎとなっていたようです。

奥村遊戯の名機・ドリーム

中堅パチンコメーカー「奥村遊戯」

奥村遊戯というとパチンコをする方には結構なじみがあるのではないでしょうか。
1947年に創業し「ドリーム」シリーズや「CRうる星やつら」シリーズなどヒット機種などで知られている超老舗パチンコメーカーです。
全国に2箇所の工場と12箇所の営業所を持ち、CR機全盛期に現金機も販売していたり、大手メーカーなどと違い堅実の経営をしたりなど業界内で独自の地位を築いていましたが、2015年4月に自己破産を申請。負債額は約71億5400万円となっています。

高額な版権料と売れないパチンコ台

何度もいうように年々パチンコ参加人口は減ってきています。
その為パチンコ遊技機も売れず、市場規模も6,099億円で前年度比78.9%と5期連続のマイナス成長となりました。
そんな状況の中、新規ユーザーを獲得しようと、人気アニメ作品や芸能人などをモチーフにしたいわゆる「版権物」を製造していた為、高額な版権料が更に高騰し遊技機の製造コストもあがっていたようです。
一方、パチスロ機市場では前年度比110.1%の4733億円と5期連続のプラス成長となっています。
高コストのパチンコ機、市場が小さくてなってきているが故に「作っても売れない」という悪循環に陥っており、パチンコ専門メーカーのため好調のパチスロ部門で売上を補う事も出来なかった、という点が破産の大きな原因になっているのかもしれません。

「破産」という選択

奥村遊戯の自己破産の前にも、2015年の3月にマルホンが民事再生法の適用を申請していました。
簡単にいってしまうと、借金がいっぱい出来たけどやり直そう。という事です。
しかし今回奥村遊戯は「自己破産」しました。これは、「もうパチンコ機を作る事から手を引くよ」という事を意味しています。

奥村遊戯とマルホンは同じ倒産ですが、実質的な意味は違うんです。
奥村遊戯が「自己破産」を選択したのは、市場が縮小してきている中でもう作っても売れないだろう、と「業界に限界を見た」という事を意味しているのではないかと思います。
今後業界の市場はますます縮小されると予想されます。そのためメーカー・店舗共にシェア争いが更に過激化、生存競争がより一層激しくなると予想できます。
市場が縮小→遊技人口の減少→ホールの負担額の増加→遊技者の負担額の増加→…という悪循環からいち早く抜け出したいものです。

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